白山周辺(石川) 西山(857m) 2024年5月3日(祝)  カウント:画像読み出し不能

所要時間 8:55 遊歩道入口−−9:01 高山植物園分岐(標高800m付近)−−9:12 西山 9:16−−9:24 高山植物園分岐(標高800m付近)−−9:25 高山植物園(標高810m付近) 9:31−−9:32 高山植物園分岐(標高800m付近)−−9:35 遊歩道入口

場所石川県白山市
年月日2024年5月3日(祝) 日帰り
天候快晴
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場遊歩道入口付近に広い駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無皆無
危険個所の有無無し
山頂の展望白山方面が良好
GPSトラックログ
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コメント山頂の南側を通る太い林道の標高760m付近に登山口があり山頂まで遊歩道がある。林道は登山口まで通行可能。遊歩道は広く一級の道。中腹には高山植物園があるが今の時期はまだ夏の花は咲いておらずキジムシロが花盛りだった。山頂部は平坦で土がむき出しになった広場。真の最高点は潅木藪の中だが踏跡あり




登山口前の広い駐車場 登山口(遊歩道入口)
文字が薄いが「山頂林間広場」と書かれている オオタチツボスミレ
ツボスミレ タチツボスミレ
ツツジだが細かな種類は知らない 廃林道と思われる良好な道が山頂まで続く
高山植物園分岐。まずは山頂へ 山頂まで200m
やっぱり廃林道としか思えない広さ 西山山頂広場。奥の高まりが真の山頂
西山から見た白山
西山から見た南〜西の展望
真の山頂へは踏跡あり 西山の真の山頂
帰りに高山植物園に立ち寄ってみた 林道が上がってきていた
入口には池がある 池の上流に水芭蕉あり
植物園はかなり広いがこの時期はまだ夏の花は咲いていない 大半の花はキジムシロだった。この大きさの群落は初めて見た
シロスミレと似ているがアリアケスミレ アリアケスミレの株全体。葉が柄より長いのが特徴
登山口から見た駐車場 駐車場の看板。ジオパークの一部らしい
ジオパークの解説。主に地質面 白山の展望解説
駐車場から見た白山


 本日最後の山は西山。事前情報では南を通る林道から登山道があるとのことだったが、この連休はほとんどの林道は車で入れなかったので期待しないで向かうことにした。大頽山に登った次なので国道157号線を勝山方面へ向かい、新しそうで広い林道に入る。幸いにして入口には車止めは無くフリーパス。非常にいい道で無駄に広いとも言える(笑) 林道のあちこちに車が止まっているがおそらく山菜取りだろう。

 林道を奥まで入るほど歩く距離も標高差も短くなり楽になる。どこまで入れるだろうと思ったら何やら左手に広場が登場し、林道を挟んで反対側には西山登山口らしき標識が登場。踏跡程度かと思っていたらまともな道でびっくり。しかも林道は最後まで使えたので山頂までの標高差は100m程しかない。これまでの2山で少しお疲れ気味だったので助かった。ちなみに広い林道はここで車止めされてこの先は通行止めだった。

 広い駐車場に駐車。他に3台ほど止まっているが登山者なのか山菜取りなのかは不明。駐車場からは白山が良く見えていた。ジオパークと白山の展望の解説板が設置してあった。

 登山口から整備された階段を上がる。道の両側にはスミレが目立ち、確認するとタチツボスミレ、オオタチツボスミレ、ツボスミレだった。周囲の植生は背の低い根曲がり潅木で背の高いブナや杉の植林は見られなかった。この標高、緩斜面で自然にこんな植生になるとは思えず、おそらく一度大規模に伐採したか山火事が発生し、そのまま放置したように思えた。この植生では登山道が無かったら無雪期に登るのは大変だ。

 途中でT字路が登場。左が山頂で右は高山植物園。植物園は帰りに立ち寄ることにしてまずは山頂を目指す。ここからは傾斜が極端に緩んで、しかも斜面に対してまっすぐ登るのではなくトラバースに近い緩い傾斜で無駄に距離が長い。傾斜が緩いし尾根地形でも無いし藪で周囲が見えないので山頂がどこにあるのか皆目見当が付かない。

 黙々と遊歩道を辿ると土がむき出しになった広場が登場。ここが西山山頂だった。正確には広場の北側の潅木藪に覆われた僅かな高まりが山頂で、踏跡を辿ると手製の山頂標識があった。ここからは展望は無いが土の広場からは白山方面が良く見えていた。先客は2人だけで、登山口駐車場の車のほとんどは山菜取りだったらしい。

 帰りは往路を戻る。高山植物園に立ち寄ったが、当然ながらこの時期ではまだ夏の花は咲いていない。入口に池があってそこに流れ込む沢には水芭蕉が咲いていた。池の先の広い斜面が草原になっていて、おそらくここが高山植物園なのだろうが、今咲いている花はほぼキジムシロだった。かなりの数でこれだけのキジムシロの大群落は見たことがない。キジムシロの花はミヤマキンバイそっくり(同じ仲間なので当然)だが、花の付き方が違う。キジムシロは花が上を向いていて簡単に花の正面写真が撮影できるし、株を見ると横に広がってまとまりがない印象を受ける。一方のミヤマキンバイは花が横を向いていて正面写真を撮るのに屈みこむ必要があり、株はブーケのように面積的には小さくまとまって花の柄が垂直に立っているように見える。ここにミヤマキンバイが植えられているのか不明だが、花が咲くのはもう少し先であろう。北アルプスなら通常は7月初旬頃である。

 この他にはアリアケスミレが咲いていた。シロスミレと似ているが葉を見れば判別がつく。葉の長さが柄より長ければアリアケスミレで短ければシロスミレ。シロスミレは寒いところ、つまり標高が高い所に分布していて中部地域なら標高1000m以上が一般的とのこと。ここは1000mを切っているのでアリアケスミレの方が適しているだろう。

 登山道周囲は低い樹林のために日影が無く、風も無くて暑かった!涼しい時期か涼しい時間帯に登るべき山だった。

 

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